堰堤どうでしょう 【間瀬ダム】
間瀬ダム (埼玉県) 【まぜだむ】

(2011年5月1日訪問)
【データ】
所在地 : 埼玉県本庄市
河川名 : 利根川水系間瀬川
型式 : 重力式コンクリートダム
堤高(ダムの高さ) : 27.5メートル
堤頂長(ダムの長さ) : 126メートル
ダムカード : なし
駐車場 : あり
本庄市の名物 : つみっこ (→小麦粉を練って煮たもの。いわゆる“すいとん”)
【独り言】
この間瀬ダムはかんがい用としては日本初の“コンクリート”ダムということで、
それだけで歴史的意義の大変ある建造物です!(1936年竣工)
ちなみに“かんがい用ため池”の歴史を遡ると、
国内では7世紀前半に河内国(現在の大阪狭山市)に造られた『狭山池』が最初と言われており、
『古事記』や『日本書紀』にもその記述がなされているそうです。
…ふむふむ。意外と古くからあるもんなんですねぇ。
【堤体感想】
『純和風の佇まい』
…竣工から70年以上の時が過ぎているので、
コンクリートが黒ずんで、(良い意味で)古臭く感じるのはもちろんですが、
いやはや。何とも“純和風”て言うか“日本庭園的”な風格を感じませんか??
“エキゾチック”と言うよりは、やはり“ノスタルジア”をここに感じてしまうのは、
日本人が故なんでしょうねぇ…。
あー。畳の国に生まれてきて良かった♪

※上流側から堤体を眺めてみた
…コチラ側に回って見ても、
明らかに最近のダムでは見ることができない風貌ですよね☆
これは後から作り直されたのでしょうが、堤体上の“バルブ管理室”(?)も良い味出してます!!
このダムは『国登録有形文化財』にも指定されていますが、
それも納得できる名建造物だと思います。

※天端(ダムの頂上部)の様子
…すれ違うことはもちろんできませんが、一応車も通行できます。
この“親柱付き”ってのも素敵ですよねー♪
電灯などは一切確認できませんでしたが、
もしこの親柱が灯篭になっていて夜にでも火が灯されれば、
もっと (*´Д`)ハァハァするのになぁ…なんて妄想を膨らませてみたり(笑)

※欄干に注目してみた
…ちなみに欄干にはこんな感じのデザインが施されていました。
もちろんこんなデザインをつけなければもっと安く簡単に造れるのでしょうが、
当時からこんなに手の込んだ仕事をしていたとは…。
こういった細かい仕事を一つ見ても、
このダムを建造するにあたり、
当時は相当力を入れていたんだろうなぁ…というのも窺い知ることができます!

※ダム下流域の様子
…シンプル過ぎる長方形の減勢工(ダム直下の部分)なんかはもうナイス過ぎて、
白飯数杯級です!!
ダムのすぐ下にはベンチなども置かれたちょっとした広場になっていて、
間近からこの歴史的建造物を堪能することができます♪
また周囲の景色もこのダムにマッチしてて良い感じなんだなぁ…☆

※ダム湖(間瀬湖)の様子
…周囲は約2キロ程度なのでそこまで大きくもないと思います。
ちなみにこの間瀬湖は“へら鮒釣りのメッカ”としても良く知られているそうで、
訪問時も多くの人が釣りを楽しんでいました♪
ちなみに前から気になっていたので調べてみたのですが、
へら鮒の正式名称は『ゲンゴロウブナ』というコイ科の淡水魚で、
大きいものだと60センチ以上、滅多に食用にはしないそうです。
う~ん。魚の知識ってホント無いからなぁ(汗)
…中トロは好きなんですが。

※ダム脇の階段より
…堤体の話に戻りますが、
さすがに歴史もあるということで苔などはもちろん生えていますが、
隅の方の一部にはこうして蔦なども這っていました。
最近ではエコ関連で『緑のカーテン』なんて言葉もよく聞きますが、
この絵も少しだけ涼し気な感じがしますよね♪
このブログでも、これからの夏に是非オススメしたいのが“緑のダム”ことココ『間瀬ダム』!
周辺を散策してみるだけでちょっとした納涼感を得られるかも知れませんね☆

(2011年5月1日訪問)
【データ】
所在地 : 埼玉県本庄市
河川名 : 利根川水系間瀬川
型式 : 重力式コンクリートダム
堤高(ダムの高さ) : 27.5メートル
堤頂長(ダムの長さ) : 126メートル
ダムカード : なし
駐車場 : あり
本庄市の名物 : つみっこ (→小麦粉を練って煮たもの。いわゆる“すいとん”)
【独り言】
この間瀬ダムはかんがい用としては日本初の“コンクリート”ダムということで、
それだけで歴史的意義の大変ある建造物です!(1936年竣工)
ちなみに“かんがい用ため池”の歴史を遡ると、
国内では7世紀前半に河内国(現在の大阪狭山市)に造られた『狭山池』が最初と言われており、
『古事記』や『日本書紀』にもその記述がなされているそうです。
…ふむふむ。意外と古くからあるもんなんですねぇ。
【堤体感想】
『純和風の佇まい』
…竣工から70年以上の時が過ぎているので、
コンクリートが黒ずんで、(良い意味で)古臭く感じるのはもちろんですが、
いやはや。何とも“純和風”て言うか“日本庭園的”な風格を感じませんか??
“エキゾチック”と言うよりは、やはり“ノスタルジア”をここに感じてしまうのは、
日本人が故なんでしょうねぇ…。
あー。畳の国に生まれてきて良かった♪

※上流側から堤体を眺めてみた
…コチラ側に回って見ても、
明らかに最近のダムでは見ることができない風貌ですよね☆
これは後から作り直されたのでしょうが、堤体上の“バルブ管理室”(?)も良い味出してます!!
このダムは『国登録有形文化財』にも指定されていますが、
それも納得できる名建造物だと思います。

※天端(ダムの頂上部)の様子
…すれ違うことはもちろんできませんが、一応車も通行できます。
この“親柱付き”ってのも素敵ですよねー♪
電灯などは一切確認できませんでしたが、
もしこの親柱が灯篭になっていて夜にでも火が灯されれば、
もっと (*´Д`)ハァハァするのになぁ…なんて妄想を膨らませてみたり(笑)

※欄干に注目してみた
…ちなみに欄干にはこんな感じのデザインが施されていました。
もちろんこんなデザインをつけなければもっと安く簡単に造れるのでしょうが、
当時からこんなに手の込んだ仕事をしていたとは…。
こういった細かい仕事を一つ見ても、
このダムを建造するにあたり、
当時は相当力を入れていたんだろうなぁ…というのも窺い知ることができます!

※ダム下流域の様子
…シンプル過ぎる長方形の減勢工(ダム直下の部分)なんかはもうナイス過ぎて、
白飯数杯級です!!
ダムのすぐ下にはベンチなども置かれたちょっとした広場になっていて、
間近からこの歴史的建造物を堪能することができます♪
また周囲の景色もこのダムにマッチしてて良い感じなんだなぁ…☆

※ダム湖(間瀬湖)の様子
…周囲は約2キロ程度なのでそこまで大きくもないと思います。
ちなみにこの間瀬湖は“へら鮒釣りのメッカ”としても良く知られているそうで、
訪問時も多くの人が釣りを楽しんでいました♪
ちなみに前から気になっていたので調べてみたのですが、
へら鮒の正式名称は『ゲンゴロウブナ』というコイ科の淡水魚で、
大きいものだと60センチ以上、滅多に食用にはしないそうです。
う~ん。魚の知識ってホント無いからなぁ(汗)
…中トロは好きなんですが。

※ダム脇の階段より
…堤体の話に戻りますが、
さすがに歴史もあるということで苔などはもちろん生えていますが、
隅の方の一部にはこうして蔦なども這っていました。
最近ではエコ関連で『緑のカーテン』なんて言葉もよく聞きますが、
この絵も少しだけ涼し気な感じがしますよね♪
このブログでも、これからの夏に是非オススメしたいのが“緑のダム”ことココ『間瀬ダム』!
周辺を散策してみるだけでちょっとした納涼感を得られるかも知れませんね☆
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わあ、間瀬堰提ですね^^
はじめまして、新訂旅と歴史の管理人、薄荷脳70です。
マニアとまでは知識が無いのですが、最近めっきりダムが好きになっています。
先日も間瀬堰提にいってきたばかりなので、見させていただきました。
他のダムも興味深いです。
これからもよらせていただきます。
なお、リンクさせていただきました。
よろしくお願いいたします。
マニアとまでは知識が無いのですが、最近めっきりダムが好きになっています。
先日も間瀬堰提にいってきたばかりなので、見させていただきました。
他のダムも興味深いです。
これからもよらせていただきます。
なお、リンクさせていただきました。
よろしくお願いいたします。
Re: わあ、間瀬堰提ですね^^
薄荷脳70 さんへ
はじめまして!
コメントして頂きありがとうございます!!
『新訂旅と歴史』様の間瀬堰堤の記事さっそく読ませて頂き、
間瀬の魅力を改めて実感することができた次第です。
建造当時はもちろん今ほど技術も成熟してないでしょうし、
コンクリートダムとしても1900年竣工の神戸・布引堰堤から40年足らずと
日本での歴史もまだ浅いにも関わらず、
「よくここまでのダムを造ることができたな」…と先人の偉大さには驚かされるばかりです。
自分は最近“ため池”“灌漑用ダム”に関心を持ち始めていたので、
ちょうどこの間瀬堰堤にも再訪問してみたいと思っていたところなんですよ(笑)
> マニアとまでは知識が無いのですが、最近めっきりダムが好きになっています。
自分も“景観”からダムの世界にはまってしまった人間なんで、
実は技術的な知識は殆どなかったりします(汗)
まぁそれを一から学んでいくのも楽しかったりするんですけどね♪
…拙いサイトではあるのですが、リンク貼って頂きありがとうございます!!!!
自分も薄荷脳70さんのゆっくり読める“歴史探訪ブログ”大変興味持ちましたので、
是非ともリンクさせて頂きたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いします!
はじめまして!
コメントして頂きありがとうございます!!
『新訂旅と歴史』様の間瀬堰堤の記事さっそく読ませて頂き、
間瀬の魅力を改めて実感することができた次第です。
建造当時はもちろん今ほど技術も成熟してないでしょうし、
コンクリートダムとしても1900年竣工の神戸・布引堰堤から40年足らずと
日本での歴史もまだ浅いにも関わらず、
「よくここまでのダムを造ることができたな」…と先人の偉大さには驚かされるばかりです。
自分は最近“ため池”“灌漑用ダム”に関心を持ち始めていたので、
ちょうどこの間瀬堰堤にも再訪問してみたいと思っていたところなんですよ(笑)
> マニアとまでは知識が無いのですが、最近めっきりダムが好きになっています。
自分も“景観”からダムの世界にはまってしまった人間なんで、
実は技術的な知識は殆どなかったりします(汗)
まぁそれを一から学んでいくのも楽しかったりするんですけどね♪
…拙いサイトではあるのですが、リンク貼って頂きありがとうございます!!!!
自分も薄荷脳70さんのゆっくり読める“歴史探訪ブログ”大変興味持ちましたので、
是非ともリンクさせて頂きたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いします!