堰堤どうでしょう 【木戸ダム】
【はじめに】
東日本大震災より1年経ちました。
今まで経験したことも無かった天災…
建築物の倒壊、津波、放射能、液状化…
大地震は多くの人・財産を一瞬で奪っていきました。
自分も地元千葉で多くの散々たる状況を目の当たりにしました。
「もうこんな恐ろしい震災は二度と経験したくない!」
…これが自分の率直な感想です。
果たして今の自分に何ができるのか?
後世に自身の経験・教訓を伝えること以外は、
恐らく直接力になれることなんてほんの僅かでしょう。
しかしこんな自分でもただただ祈らせて下さい!エールを贈らせて下さい!
被災された皆様に於かれましては、今日この日に改めてお見舞い申し上げます。
…さて。今回紹介させて頂く福島県楢葉町にあります『木戸ダム』ですが、
位置的には福島第一原発よりちょうど20キロ、第二原発から10キロほどと、
現在立入ることはおろか、近づくことも不可能な場所にあります。
避難区域にお住まいでした方は現在も心苦しい思いをされているに違いありません。
だって言わば故郷を追われてしまった訳ですから…。
もしかしたら今このダムを紹介するべきでは無いかも知れません。
しかし“先の震災、現在もなお続く放射能問題を風化させたくない…決して風化してはならない”という想いで、あえてこの日に紹介させて頂きます。
訪問したのは震災以前の2年前なので、
現在このダムはどういう状況にあるのかはわかりません。
ただ、
“人々の生活の為にこういうダムがこの地に造られた”
という事実を皆様にも知って頂きたいですし、
“またいつの日かこの地を笑顔で訪れたい!”
と、自分でもそう願い続けていきたいと強く思っております。
木戸ダム (福島県) 【きどだむ】

(2010年6月11日訪問)
【データ】
所在地 : 福島県楢葉町
河川名 : 木戸川水系木戸川
型式 : 重力式コンクリートダム
堤高(ダムの高さ) : 93.5メートル
堤頂長(ダムの長さ) : 350メートル

※堤体(下流側)の様子
『木戸ダム』は2007年に竣工した福島県が管理する重力式コンクリートダム
用途目的は洪水調節、上水道用水・工業用水の確保、既得取水の確保、河川環境の保全です。

※堤体(上流側)の様子

※天端の様子

※下流側直下の様子

※下流域の様子

※ダム湖の様子



どうか多くの人に多くの笑顔が戻りますように…