堰堤どうでしょう 【十王ダム】
十王ダム (茨城県) 【じゅうおうだむ】

(2011年11月13日直近訪問)
【データ】
所在地 : 茨城県日立市
河川名 : 十王川水系十王川
型式 : 重力式コンクリートダム
堤高(ダムの高さ) : 48.6メートル
堤頂長(ダムの長さ) : 205.5メートル
ダムカード : なし
駐車場 : あり
十王町(現・日立市)の特産品 : ポポー(→ねっとりとしていて甘くてクリーミーな果物らしい) など
【独り言】
2011年7月末に『森と湖に親しむ旬間』のイベントに参加しようと訪問したが、
その日は早朝に結構大きい地震があって監査廊見学は中止となった。
確か職員さんの話によると、
“震度5以上の地震があると国から堤体内のチェックをするよう通達がくる”と言っていたような…。
まぁ見学できなかったことは残念ではあるが、安全性を確認する為だし仕方ないだろう。
(ちなみに問題は全く無かったとのこと)
今年も十王ダムで“森湖”が開催されるなら是非とも訪問したいと思う。
【どんなダム?】
『親しみやすい雰囲気を醸し出した、カクッと折れたダム』
…別にカクッと折れているから親しみやすい訳ではないんですけどね(笑)
まずはコチラの写真をご覧下さい。

※十王パノラマ公園より堤体を臨む
…このダムの特徴としては上の写真からもわかるように、
“堤体が途中から屈折している”点ではないでしょうか?
まぁ自分のような素人目には、
「何もそこで曲げんと、まっすぐ通せばいいのに…」と思ってしまうのですが、
これも岩盤の強度的な問題があるのかな??
この部分を『下久保ダム』(埼玉県・群馬県)みたいに“補助ダム”と呼ぶべきなのかはわかりませんが、
とりあえず鑑賞として見るならなかなか面白い造りだと思います。
またダム本体以外の話をしますと、
右岸側には『十王パノラマ公園』という周囲を一望できる大きな公園が隣接されていたり、
一時間おきに鐘の音と共にダム湖より噴水があがってみたり、
直下にもダムを臨めるスポット、大型駐車場完備…などなど、
親しみやすいと言うか“ウェルカム的な雰囲気”も醸し出しています♪
(…噴水は大震災後中止になってたみたいだけど、現在はどうなんだろ?)
個人的な感想としては、
茨城県が管理するダムの中では一番“開かれている”のかなーって。
※今回の記事は2月・7月・11月に撮影した写真が混ざっています。
“風合い”とか微妙なアンバランス感が漂っていますが、そんなことはドンマイです(笑)

※堤体(下流側)の様子
…この写真を撮影した場所には、
天端の脇の方にある階段より下っていくと辿り着くことができます。
結局ダム好きってのはこのアングルから見たいんだよな(笑)
数字だけ見ると“横長ダム”な感じもしますが、
屈折した部分(約60メートル)も込みの数字なので、ここから臨むとそれ程でもありません。

※堤体(上流側)の様子
…ゲートの色は専ら青派のオレですが、
こうして見ると赤もなかなか悪くないかもですね。
『十王ダム』は1993年に竣工した茨城県が管理する重力式コンクリートダムで、
用途目的は、
“洪水調節”及び“上水道用水・工業用水の確保”“既得取水の確保”“河川環境の保全”だそうです。

※天端の様子
…自動車による通行も可。
ゲートを近くから眺めるのも良し、屈折点で佇んでみるのも良し、
なかなか歩いてみたくなる天端だと思います♪
ゲート操作室(…だったっけ?)の壁にはタイル画なんかも施されていました。
ちなみにこちらは“十王町の花”である『桜』で、裏面は“十王町の鳥”である『鵜』でした。

※下流直下の様子
…直下より間近で見るとわかりますが、
ダムの規模の割りにはなかなか背の高い導流壁がインパクト大でした。
天端から海を臨むことはできませんでしたが、
十王川はこれより約5キロほど下り太平洋と注いでいきます。
遠目には常磐自動車道も見ることができました。
ちなみにダムの場所は『日立北IC』から数キロとアクセスも良好となっております♪

※ダム湖の様子
…名称が付けられていても良さそうなダム湖ですが、これといった名前は付けられていないようです。
特別大きくも感じませんでしたが、湖畔には展望スペースなども設けられていました。
先程少し述べた噴水ですが、こちらは最大で50メートルも噴き上がる代物!
夜はライトアップもされているそうです。
…あ。話は変わりますが、
最近は夜のダム巡りが流行ってるの?
近頃、ライトアップされたダムの写真よく見るんだけど…。
“早朝ダム”はしょっちゅうだけど、そういや“夜ダム”はまだ未体験だなぁ。
今度行ってみようかな? …アースダムとか。一歩間違えたら不審者扱いで通報されそうだけど(笑)

※管理事務所内・操作室にて
…普段見学させて頂けるかはわかりませんが参考程度に。
この写真は2011年7月31日の『森と湖に親しむ旬間』イベントの際に見学した際に撮ったものです。
何て言うか、らしくってカッコいいです☆
あ。ちなみにアニメ等でたまに見る、
ガラスを割らなきゃ押せないボタンなどは見当たりませんでした。
今回のような“森湖”イベントは普段見ることができないダムの“内側”を見ることができたり、
ダムによっては見学会を設けている場所もありますので、
こういった貴重な機会は今後も是非ともチェックしていきたいものです。

※ダムサイトで見かけた説明板
…さて、今回の締め(オチじゃないよ!)はコチラ。
まぁ一見すると何の変哲も無い看板のようですが、こんなことが書かれていたので引用させて頂こうかと。
『ダムは、長い年月と多くの人の努力、そして多くの費用を使って造られる皆さんの大切な財産です。また、湖の底に沈むことになった多くの皆さんの理解と協力があるからこそ造ることができます。このようなことを忘れずにダムの働きをよく理解し、ダムに親しんでください。』
…この一文。どう捉えるかは皆さん次第だと思いますが、確かに自分もその通りだと思います。
ダム好き人口(…いわゆるマニア)が日本にどれほどかは存じませんが、
多くの皆さんの思っていることはここら辺なんじゃないかなー?って。
でもわかっちゃいつつも忘れがちになる時もよくあると思うんですよ。自分ももちろん含めてね。
どうしても最近は“技術的なこと”ばかりや“写真映り”ばかり気にしがちになりつつあると言うか。
(当然皆さんがそうという訳ではありません!不愉快に思われた方はすいません!!)
サブカル的な所に傾倒したブログを書く自分が書くのも矛盾と言うか、ちゃんちゃらおかしいかもですが、
今一度この一文をかみ噛み締め、
礎(歴史)を知り、地域を知り、感謝の気持ちを大切にしなきゃいけないな…と強く感じました。
そして今まで以上にダム鑑賞を楽しんでいこうかと♪
【…そんな十王ダムへのアクセスはこちら☆】

(2011年11月13日直近訪問)
【データ】
所在地 : 茨城県日立市
河川名 : 十王川水系十王川
型式 : 重力式コンクリートダム
堤高(ダムの高さ) : 48.6メートル
堤頂長(ダムの長さ) : 205.5メートル
ダムカード : なし
駐車場 : あり
十王町(現・日立市)の特産品 : ポポー(→ねっとりとしていて甘くてクリーミーな果物らしい) など
【独り言】
2011年7月末に『森と湖に親しむ旬間』のイベントに参加しようと訪問したが、
その日は早朝に結構大きい地震があって監査廊見学は中止となった。
確か職員さんの話によると、
“震度5以上の地震があると国から堤体内のチェックをするよう通達がくる”と言っていたような…。
まぁ見学できなかったことは残念ではあるが、安全性を確認する為だし仕方ないだろう。
(ちなみに問題は全く無かったとのこと)
今年も十王ダムで“森湖”が開催されるなら是非とも訪問したいと思う。
【どんなダム?】
『親しみやすい雰囲気を醸し出した、カクッと折れたダム』
…別にカクッと折れているから親しみやすい訳ではないんですけどね(笑)
まずはコチラの写真をご覧下さい。

※十王パノラマ公園より堤体を臨む
…このダムの特徴としては上の写真からもわかるように、
“堤体が途中から屈折している”点ではないでしょうか?
まぁ自分のような素人目には、
「何もそこで曲げんと、まっすぐ通せばいいのに…」と思ってしまうのですが、
これも岩盤の強度的な問題があるのかな??
この部分を『下久保ダム』(埼玉県・群馬県)みたいに“補助ダム”と呼ぶべきなのかはわかりませんが、
とりあえず鑑賞として見るならなかなか面白い造りだと思います。
またダム本体以外の話をしますと、
右岸側には『十王パノラマ公園』という周囲を一望できる大きな公園が隣接されていたり、
一時間おきに鐘の音と共にダム湖より噴水があがってみたり、
直下にもダムを臨めるスポット、大型駐車場完備…などなど、
親しみやすいと言うか“ウェルカム的な雰囲気”も醸し出しています♪
(…噴水は大震災後中止になってたみたいだけど、現在はどうなんだろ?)
個人的な感想としては、
茨城県が管理するダムの中では一番“開かれている”のかなーって。
※今回の記事は2月・7月・11月に撮影した写真が混ざっています。
“風合い”とか微妙なアンバランス感が漂っていますが、そんなことはドンマイです(笑)

※堤体(下流側)の様子
…この写真を撮影した場所には、
天端の脇の方にある階段より下っていくと辿り着くことができます。
結局ダム好きってのはこのアングルから見たいんだよな(笑)
数字だけ見ると“横長ダム”な感じもしますが、
屈折した部分(約60メートル)も込みの数字なので、ここから臨むとそれ程でもありません。

※堤体(上流側)の様子
…ゲートの色は専ら青派のオレですが、
こうして見ると赤もなかなか悪くないかもですね。
『十王ダム』は1993年に竣工した茨城県が管理する重力式コンクリートダムで、
用途目的は、
“洪水調節”及び“上水道用水・工業用水の確保”“既得取水の確保”“河川環境の保全”だそうです。

※天端の様子
…自動車による通行も可。
ゲートを近くから眺めるのも良し、屈折点で佇んでみるのも良し、
なかなか歩いてみたくなる天端だと思います♪
ゲート操作室(…だったっけ?)の壁にはタイル画なんかも施されていました。
ちなみにこちらは“十王町の花”である『桜』で、裏面は“十王町の鳥”である『鵜』でした。

※下流直下の様子
…直下より間近で見るとわかりますが、
ダムの規模の割りにはなかなか背の高い導流壁がインパクト大でした。
天端から海を臨むことはできませんでしたが、
十王川はこれより約5キロほど下り太平洋と注いでいきます。
遠目には常磐自動車道も見ることができました。
ちなみにダムの場所は『日立北IC』から数キロとアクセスも良好となっております♪

※ダム湖の様子
…名称が付けられていても良さそうなダム湖ですが、これといった名前は付けられていないようです。
特別大きくも感じませんでしたが、湖畔には展望スペースなども設けられていました。
先程少し述べた噴水ですが、こちらは最大で50メートルも噴き上がる代物!
夜はライトアップもされているそうです。
…あ。話は変わりますが、
最近は夜のダム巡りが流行ってるの?
近頃、ライトアップされたダムの写真よく見るんだけど…。
“早朝ダム”はしょっちゅうだけど、そういや“夜ダム”はまだ未体験だなぁ。
今度行ってみようかな? …アースダムとか。一歩間違えたら不審者扱いで通報されそうだけど(笑)

※管理事務所内・操作室にて
…普段見学させて頂けるかはわかりませんが参考程度に。
この写真は2011年7月31日の『森と湖に親しむ旬間』イベントの際に見学した際に撮ったものです。
何て言うか、らしくってカッコいいです☆
あ。ちなみにアニメ等でたまに見る、
ガラスを割らなきゃ押せないボタンなどは見当たりませんでした。
今回のような“森湖”イベントは普段見ることができないダムの“内側”を見ることができたり、
ダムによっては見学会を設けている場所もありますので、
こういった貴重な機会は今後も是非ともチェックしていきたいものです。

※ダムサイトで見かけた説明板
…さて、今回の締め(オチじゃないよ!)はコチラ。
まぁ一見すると何の変哲も無い看板のようですが、こんなことが書かれていたので引用させて頂こうかと。
『ダムは、長い年月と多くの人の努力、そして多くの費用を使って造られる皆さんの大切な財産です。また、湖の底に沈むことになった多くの皆さんの理解と協力があるからこそ造ることができます。このようなことを忘れずにダムの働きをよく理解し、ダムに親しんでください。』
…この一文。どう捉えるかは皆さん次第だと思いますが、確かに自分もその通りだと思います。
ダム好き人口(…いわゆるマニア)が日本にどれほどかは存じませんが、
多くの皆さんの思っていることはここら辺なんじゃないかなー?って。
でもわかっちゃいつつも忘れがちになる時もよくあると思うんですよ。自分ももちろん含めてね。
どうしても最近は“技術的なこと”ばかりや“写真映り”ばかり気にしがちになりつつあると言うか。
(当然皆さんがそうという訳ではありません!不愉快に思われた方はすいません!!)
サブカル的な所に傾倒したブログを書く自分が書くのも矛盾と言うか、ちゃんちゃらおかしいかもですが、
今一度この一文をかみ噛み締め、
礎(歴史)を知り、地域を知り、感謝の気持ちを大切にしなきゃいけないな…と強く感じました。
そして今まで以上にダム鑑賞を楽しんでいこうかと♪
【…そんな十王ダムへのアクセスはこちら☆】
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まとめteみた.【堰堤どうでしょう 【十王ダム】】
十王ダム (茨城県) 【じゅうおうだむ】(2011年11月13日直近訪問)【データ】所在地 : 茨城県日立市河川名 : 十王川水系十王川型式 : 重力式コンクリートダム堤高(ダムの高さ) : 48.6メートル堤頂長(ダムの長さ) : 205.5メートルダムカード : なし駐車場 : あり十王?...