ダム巡りダイジェスト【2012年6月24日】『夏至の秩父ドライブ』その4
【その3からの続きです】
【4基目:二瀬ダム】

…はい。という訳で今回の“秩父4ダムドライブ”最後の訪問はこちら。二瀬ダムでございます。
位置的に先の滝沢ダムとさほど離れておらず、直線距離でいうと2キロ離れているかどうか位だったり。
まぁこれまでの経験上、山奥での直線距離なんて全く当てになりませんが…w
でも車でも20分はかからなかったんじゃないかな?
このダムに訪れたのは今回が2度目。
これまでの3基と比べてみても一目瞭然、かなり年季の入ったダムとなっております。


…ダムの“名板”や“諸元案内板”なんかも見るからに老舗臭漂っております♪
二瀬ダムは1965年に竣工した国土交通省が管理する荒川水系最上流に位置するダムで、
高さが95メートル、長さが288.5メートル。
こちらの諸元には『型式:アーチ式コンクリートダム』と記されていますが、
2005年の再検証の結果『重力式アーチダム』へと変更となっています。
ダム型式の変更というのはかなり珍しい話だそうですよ。

※独自の解釈です。
※GA…重力式アーチダム G…重力式コンクリートダム(例:浦山ダム) A…アーチ式コンクリートダム(例:黒四ダム)
…まぁたまにはお勉強しようずw
さて。こちらの写真は二瀬ダムを上流側から眺めたものなのですが、
重力式アーチダムの水を堰き止める仕組みとしては、
重力式コンクリートダムが持つ『ダム自体の重みで水圧に耐える特徴』と、
アーチ式コンクリートダムが持つ『両サイドの岩盤に水圧の多くを伝えて耐える特徴』の、
ちょうど中間をとった感じと思って頂ければよいかと思います。
では重力式アーチダムは何故誕生したのか?
重力式コンクリートダムは重さ(体積)が鍵なので、とにかくコンクリートを大量に使います。
アーチ式コンクリートダムは環境条件(強固な岩盤)が鍵なので、とにかく場所を選びます。
つまり、
アーチで支える程までは岩盤強くないかもだけど、
でもコストは抑えておきたいよねー。
…結局砕いて言えばこんなところじゃないでしょうか。(て言うか砕きすぎだろw)
無理やり良く言っとけば『いいトコ取り』…みたいな?
まぁこの二瀬ダムのように“結果論”として後から変更になった所もありますし、
工事段階で岩盤に不安が出た為に急遽“コンクリマシ”にした湯田ダム(岩手県)の様な例もありますので、
一概に決め付けることはもちろんできませんが。
ちなみにこの重力式アーチという型式のダムは国内に12基しか存在しないとのこと。
そして関東地方で見られるのはここ秩父の二瀬ダムだけ!
…いやはや。それだけでも見に来た甲斐があったのではないでしょうか?

…訪問時は利水放流管より大放水中。
うん。水量、飛距離共になかなかナイスだと思います♪
今回の秩父4ダムですが、結果として時期的なものもあり全てのダムで放水を目の当たりにできました。
とりあえずこれからの台風・大雨対策はばっちり…なのかな?

…まぁこのダムは先の3ダムに比べればオレ的な見どころ…エンターテインメント性に欠けるのですが、
その分自重しながら静かにダム鑑賞ができるというものです。
(て言うか、本来ダムにエンターテインメント性は必要無いんだけどなwww)
いやはや、その風貌と貫禄だけでダム中を黙らせる二瀬ダムさん。カッコ良すぎっす!流石っす!!
…しかしこの管理事務所の場所ってなかなか面白いですよね?
市街地方面から来る場合、トンネルを抜けるとそこにはすぐダムが! …うーん。何ともウラヤマ環境!

…とりあえず、ゼロキロポスト萌え☆
あ、そうそう。家に帰ってきて撮った写真を眺めていたのですが、
この二瀬ダムに関しては、
真面目な写真しかなくて少し吹いたわw

…最後はダムの脇にある高台(スロープ)より一枚。
心地良い疲労感の元、あざといばかりに美しく弧を描いた堤体が眼下に広がる。
そう。ダム好きってのは結局みんなアーチダムが好きで仕方ないのである。(多分)
「…秩父4ダム……ロマン輝いたわ…」
以上。久しぶりの埼玉県…秩父ダム巡りもこれにて終了でございます。
…うーん。およそ一ヶ月ぶりとなったダム巡り…しかも荒川上流にある秩父のダム群。
なんとも上出来過ぎる…ダム好きにとっては贅沢なドライブになったのではないでしょうか?
「これよこれ!この肌ざわりこそダム巡りよ!」
…何とも言えない満足感。またダムにしてやられましたとさw
ま。秩父4ダム巡りはまたせざるを得ないでしょうね。次は…やっぱり秋かなぁ?
秋はいいぞ!何たって滝沢ダム湖の名前は『奥秩父もみじ湖』って言う位ですからね♪
…あ。そう考えると浦山ダムは『秩父さくら湖』か。じゃあ春もいいかもね。
ま、まぁいずれにせよまた必ず行こうと思います。
そして、
次は足腰をもっと鍛えてからマスコット達にリベンジなwww
【今回のルート】(関越道・花園IC~合角~浦山~滝沢~二瀬)

※実際に走ったルートとは若干異なるかもです。
…さてと。次はどこのダムに行ってみよっかな~☆
※画像はサムネ表示です。クリックするともう少し大きく鮮明に見ることができます。
※訪問時のトラブル等は自己責任でお願い致します。
※今回訪問の4ダムはいずれもダムカードを配布しています。そちらも機会があれば是非どうぞ☆
以下、ばっきぃさんのダム巡り恒例♪ 『おまけコーナー』です。
【4基目:二瀬ダム】

…はい。という訳で今回の“秩父4ダムドライブ”最後の訪問はこちら。二瀬ダムでございます。
位置的に先の滝沢ダムとさほど離れておらず、直線距離でいうと2キロ離れているかどうか位だったり。
まぁこれまでの経験上、山奥での直線距離なんて全く当てになりませんが…w
でも車でも20分はかからなかったんじゃないかな?
このダムに訪れたのは今回が2度目。
これまでの3基と比べてみても一目瞭然、かなり年季の入ったダムとなっております。


…ダムの“名板”や“諸元案内板”なんかも見るからに老舗臭漂っております♪
二瀬ダムは1965年に竣工した国土交通省が管理する荒川水系最上流に位置するダムで、
高さが95メートル、長さが288.5メートル。
こちらの諸元には『型式:アーチ式コンクリートダム』と記されていますが、
2005年の再検証の結果『重力式アーチダム』へと変更となっています。
ダム型式の変更というのはかなり珍しい話だそうですよ。

※独自の解釈です。
※GA…重力式アーチダム G…重力式コンクリートダム(例:浦山ダム) A…アーチ式コンクリートダム(例:黒四ダム)
…まぁたまにはお勉強しようずw
さて。こちらの写真は二瀬ダムを上流側から眺めたものなのですが、
重力式アーチダムの水を堰き止める仕組みとしては、
重力式コンクリートダムが持つ『ダム自体の重みで水圧に耐える特徴』と、
アーチ式コンクリートダムが持つ『両サイドの岩盤に水圧の多くを伝えて耐える特徴』の、
ちょうど中間をとった感じと思って頂ければよいかと思います。
では重力式アーチダムは何故誕生したのか?
重力式コンクリートダムは重さ(体積)が鍵なので、とにかくコンクリートを大量に使います。
アーチ式コンクリートダムは環境条件(強固な岩盤)が鍵なので、とにかく場所を選びます。
つまり、
アーチで支える程までは岩盤強くないかもだけど、
でもコストは抑えておきたいよねー。
…結局砕いて言えばこんなところじゃないでしょうか。(て言うか砕きすぎだろw)
無理やり良く言っとけば『いいトコ取り』…みたいな?
まぁこの二瀬ダムのように“結果論”として後から変更になった所もありますし、
工事段階で岩盤に不安が出た為に急遽“コンクリマシ”にした湯田ダム(岩手県)の様な例もありますので、
一概に決め付けることはもちろんできませんが。
ちなみにこの重力式アーチという型式のダムは国内に12基しか存在しないとのこと。
そして関東地方で見られるのはここ秩父の二瀬ダムだけ!
…いやはや。それだけでも見に来た甲斐があったのではないでしょうか?

…訪問時は利水放流管より大放水中。
うん。水量、飛距離共になかなかナイスだと思います♪
今回の秩父4ダムですが、結果として時期的なものもあり全てのダムで放水を目の当たりにできました。
とりあえずこれからの台風・大雨対策はばっちり…なのかな?

…まぁこのダムは先の3ダムに比べればオレ的な見どころ…エンターテインメント性に欠けるのですが、
その分自重しながら静かにダム鑑賞ができるというものです。
(て言うか、本来ダムにエンターテインメント性は必要無いんだけどなwww)
いやはや、その風貌と貫禄だけでダム中を黙らせる二瀬ダムさん。カッコ良すぎっす!流石っす!!
…しかしこの管理事務所の場所ってなかなか面白いですよね?
市街地方面から来る場合、トンネルを抜けるとそこにはすぐダムが! …うーん。何ともウラヤマ環境!

…とりあえず、ゼロキロポスト萌え☆
あ、そうそう。家に帰ってきて撮った写真を眺めていたのですが、
この二瀬ダムに関しては、
真面目な写真しかなくて少し吹いたわw

…最後はダムの脇にある高台(スロープ)より一枚。
心地良い疲労感の元、あざといばかりに美しく弧を描いた堤体が眼下に広がる。
そう。ダム好きってのは結局みんなアーチダムが好きで仕方ないのである。(多分)
「…秩父4ダム……ロマン輝いたわ…」
以上。久しぶりの埼玉県…秩父ダム巡りもこれにて終了でございます。
…うーん。およそ一ヶ月ぶりとなったダム巡り…しかも荒川上流にある秩父のダム群。
なんとも上出来過ぎる…ダム好きにとっては贅沢なドライブになったのではないでしょうか?
「これよこれ!この肌ざわりこそダム巡りよ!」
…何とも言えない満足感。またダムにしてやられましたとさw
ま。秩父4ダム巡りはまたせざるを得ないでしょうね。次は…やっぱり秋かなぁ?
秋はいいぞ!何たって滝沢ダム湖の名前は『奥秩父もみじ湖』って言う位ですからね♪
…あ。そう考えると浦山ダムは『秩父さくら湖』か。じゃあ春もいいかもね。
ま、まぁいずれにせよまた必ず行こうと思います。
そして、
次は足腰をもっと鍛えてからマスコット達にリベンジなwww
【今回のルート】(関越道・花園IC~合角~浦山~滝沢~二瀬)
※実際に走ったルートとは若干異なるかもです。
…さてと。次はどこのダムに行ってみよっかな~☆
※画像はサムネ表示です。クリックするともう少し大きく鮮明に見ることができます。
※訪問時のトラブル等は自己責任でお願い致します。
※今回訪問の4ダムはいずれもダムカードを配布しています。そちらも機会があれば是非どうぞ☆
以下、ばっきぃさんのダム巡り恒例♪ 『おまけコーナー』です。
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めんまみ~つけたっ 。゚(゚´Д`゚)゚。
ダム巡りお疲れ様でした。
なるほどアーチってのはこのようにして圧を逃がすための構造だったのですね…勉強になります。
このごろは、どこのダムも放流しまくりみたいですね。
水を貯めると言う行為には、水の確保だけでなく河川の氾濫を抑えることがあるわけで。
消防無線を持たされているのですが、深夜でも早朝でもダム放流の通知が入ってきます。
24時間、貯水や放流の管理をしてくれるダム職員の方には頭が上がらない季節です。
ダムってのはほんと大切なんだなーと、つくづく思います。
土地を治めるという行為は治水から始まるのだと、幼い頃に水戸黄門を見て知った尻臼です。
ダムに感謝です。
ばっきぃさん、今回の旅はかなり歩いたんじゃないですか?車の移動も相当なものみたいですし。
お体にはお気をつけを♪
めんまのお酒だからって飲み過ぎたらダメですよ!
なるほどアーチってのはこのようにして圧を逃がすための構造だったのですね…勉強になります。
このごろは、どこのダムも放流しまくりみたいですね。
水を貯めると言う行為には、水の確保だけでなく河川の氾濫を抑えることがあるわけで。
消防無線を持たされているのですが、深夜でも早朝でもダム放流の通知が入ってきます。
24時間、貯水や放流の管理をしてくれるダム職員の方には頭が上がらない季節です。
ダムってのはほんと大切なんだなーと、つくづく思います。
土地を治めるという行為は治水から始まるのだと、幼い頃に水戸黄門を見て知った尻臼です。
ダムに感謝です。
ばっきぃさん、今回の旅はかなり歩いたんじゃないですか?車の移動も相当なものみたいですし。
お体にはお気をつけを♪
めんまのお酒だからって飲み過ぎたらダメですよ!
Re: めんまみ~つけたっ 。゚(゚´Д`゚)゚。
尻臼さんへ
毎度どうもです。
あの程度の解説でご理解頂き恐縮ですw
自分なんかは最初、マジでデザイン面でアーチにしたと思ってましたからねw
調べてみるとなかなか面白いものです。
> 消防無線を持たされているのですが、深夜でも早朝でもダム放流の通知が入ってきます。
…わかります。便利な時代になったもので、ツイッターなどでも一時間おきに放流通知が入りますからねぇ。
尻臼さんの所ですと矢木沢・奈良俣・藤原あたりでしょうか?利根川水系の上流はかなり忙しそうです。
> 24時間、貯水や放流の管理をしてくれるダム職員の方には頭が上がらない季節です。
…まったくもってです!!!!!
『安全・安心・豊かさ』の裏には必ず影で支えてくれている人がいるはずなんですよね。
でも平和すぎるが故にわかっていても忘れてしまうことがあるのも事実。
自分が今こうしてダムを追えるのも、こういった方々がいるということを肝に銘じなければいけませんね。
> 土地を治めるという行為は治水から始まるのだと、幼い頃に水戸黄門を見て知った尻臼です。
> ダムに感謝です。
確かに時の為政者というのは大体治水に手を掛けているようですね。
ダムに関しては日本でも5世紀位から歴史があると聞きます。
うーん。ここら辺は興味深いなぁ…。今度勉強してみようかな。
…色々とお言葉ありがとうございます!
めんまのお酒は1週間くらいかけてちびちび飲み干しました。
空き瓶は…やっぱり捨てられず洗って部屋に飾っていますwww
今後ともどうぞヨロシクお願い致します☆
毎度どうもです。
あの程度の解説でご理解頂き恐縮ですw
自分なんかは最初、マジでデザイン面でアーチにしたと思ってましたからねw
調べてみるとなかなか面白いものです。
> 消防無線を持たされているのですが、深夜でも早朝でもダム放流の通知が入ってきます。
…わかります。便利な時代になったもので、ツイッターなどでも一時間おきに放流通知が入りますからねぇ。
尻臼さんの所ですと矢木沢・奈良俣・藤原あたりでしょうか?利根川水系の上流はかなり忙しそうです。
> 24時間、貯水や放流の管理をしてくれるダム職員の方には頭が上がらない季節です。
…まったくもってです!!!!!
『安全・安心・豊かさ』の裏には必ず影で支えてくれている人がいるはずなんですよね。
でも平和すぎるが故にわかっていても忘れてしまうことがあるのも事実。
自分が今こうしてダムを追えるのも、こういった方々がいるということを肝に銘じなければいけませんね。
> 土地を治めるという行為は治水から始まるのだと、幼い頃に水戸黄門を見て知った尻臼です。
> ダムに感謝です。
確かに時の為政者というのは大体治水に手を掛けているようですね。
ダムに関しては日本でも5世紀位から歴史があると聞きます。
うーん。ここら辺は興味深いなぁ…。今度勉強してみようかな。
…色々とお言葉ありがとうございます!
めんまのお酒は1週間くらいかけてちびちび飲み干しました。
空き瓶は…やっぱり捨てられず洗って部屋に飾っていますwww
今後ともどうぞヨロシクお願い致します☆