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堰堤どうでしょう 【村山下ダム】

村山下ダム (東京都) 【むらやましもだむ】

murayamashimo01.jpg
(2011年1月30日訪問)

【データ】
所在地 : 東京都東大和市
河川名 : 多摩川水系多摩川
型式 : アースダム

堤高(ダムの高さ) : 32.6メートル
堤頂長(ダムの長さ) : 587.3メートル

ダムカード : なし
駐車場 : あり

東大和市の一口メモ : 市域のおよそ1/4が多摩湖らしい…


【独り言】
“日本で一番美しいダム”がちょっとだけ気になったのでググってみたら、
どうやら大分県の『白水ダム』というところらしい…。
まぁ“美しいダム”の基準ってのがいまいち自分にはわからないのだが、(…気分?w)
確かに写真で見た限りでも美しかった。

白水ダムがオレを呼んでる気がする…

…でも大分はさすがに遠いなぁ(泣)
とりあえず近年中にでも行ければいいけどね。


【どんなダム?】
空から眺めてみたくなるダム湖

…このダムを見学してみて、こう思いました。

「鳥になって大空を羽ばたけたらどんなに気持ちのいいことか!」

あ。一応言っておきますが、精神的には結構安定してますよ(笑)
とりあえず、まずはこちらの写真をご覧下さい☆

murayamashimo02.jpg
※ダムサイトの説明板より

…今回紹介させて頂く村山下ダムは位置的にこんな感じ。
もう周辺はご覧の通り、
「ダム祭り会場はこちらです」
と言わんばかりの見事なダムダムダムっぷりでございます!


しかも同じダム湖(多摩湖)内にはもう1基…『村山上ダム』がある始末!
ね?ダム好きの皆さんだったら一度はお空からハァハァしてみたいでしょ?

どういう理由で上ダムと下ダムが分かれているか、
どうしてすぐ近くに『山口ダム』(山口貯水池・狭山湖)が造られたかその経緯はわかりませんが、
とりあえず類まれなダム群の一つであることは間違いなし!
ここは是非とも3基セットで訪れてみて頂きたいものです。




murayamashimo03.jpg
※耐震工事の際、撤去した耐弾層の下から姿を見せた竣工当時の親柱全貌
※耐弾層から上は空爆からカモフラージュする為にタールで黒く塗られていた

…ではまずはこのダムの簡単な歴史から。

村山下ダムは東京都が管理する上水道水専用ダム。
竣工は上ダム完成から3年後の1927年で建設中には関東大震災(1923年)にも見舞われましたが、
完成こそ遅れるものの、その時の被害は堤体に小さな亀裂が入る程度だったそうです。

完成後、時代は一気に戦争へと加速。1944年には空爆から“都民の水がめ”を守る為、
堤体には『耐弾層』と呼ばれる石を積み上げコンクリートで固めたおよそ2.5メートルの層が設置。
しかし翌年には東京大空襲の災に見舞われました。

戦後は高度成長の水需要増加により取水塔が1基増設。
平成に入ってからは、
1995年の『阪神・淡路大震災』の影響より耐震基準が見直され2002年より耐震強化工事がスタート。
堤体の下流側に盛土を施すという補強工事は2009年に完了。そして現在に至ります。


…とまぁここまで偉そうに自分で一生懸命調べて書いた感じでお送りしていますが、
このダム周辺には歴史や構造に関する説明板が非常に充実!
もちろんここまでの話の内容は看板より美味しそうな所を掻い摘んでおります☆
ということで、
これからも人のふんどしで相撲を取っていこうと思います(キリッ

…いや。それは冗談として、
このダムは説明板をじっくり読んでいるだけで相当勉強になるのではないかと思います!
ちなみにダムの経歴(?)だけ見るとお隣の山口ダムと共通点は多いみたいですね。


murayamashimo04.jpg
※ダム周辺の様子

…ダム周辺は『都立狭山自然公園』に囲まれていて、
休日にはたいへん多くの人がこのダムで水辺の憩いのひと時を過ごしています。
また電車で向かう場合の最寄り駅は西武鉄道の『西武遊園地駅』
ご覧の通りダムの北側には西武ゆうえんちが隣接しており、楽しそうな雰囲気を醸し出しております。

て言うか、あの正面のタワーみたいなアトラクションから多摩湖もよく見えそうだけど、
上・下・山口の“3ダム同時堤体写真”は撮れるのだろうか?(もしわかる方がいらっしゃいましたら是非教えて下さいませ!)
…角度的に少々難しそうだけど今度訪れる機会があれば試してみようかな?


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※堤体(下流側)の様子

…表面は上部が“玉石張りによるデザインが施された保護”で、下部は一般的な“緑化保護”が。
アースダムの表面はどこも似たような見た目ですが、これはなかなか新鮮味があっていいですね♪

先程、耐震強化の話がでましたがそれ以前はもう少しだけ勾配があったようです。
法面には階段も設置されているので気軽に直下まで下りることもできますよ。


murayamashimo06.jpg
※洪水吐の様子

…仕組みこそ極一般的な“自然越流式”のそれでしょうが、
この何とも言えない独特な形には、注目する価値は十二分備わっていると思います。
やはり大正時代から続く歴史あるダムの設備は一味も二味も違うオーラを感じますね!
(…まぁ何度か改修工事はしてるだろうけど)

玉石張りのデザインが今となっては斬新的にも見え、非常にナイスでした☆


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※洪水吐より続く導水路の様子

…ちなみに洪水吐からはこのような美しい階段式の溢流路が続いています。
階段式となっているのは流れてきた水の勢いを抑える為。

こちらは通称『十二段の滝』と呼ばれているそうなのですが、
やはり当時から景観美を意識して造られたものなのでしょうか?
いやはや。見れば見るほど惚れ惚れとしてしまいます!


murayamashimo08.jpg
※天端の様子

…堤体強化工事よりまだ年月も浅いせいか、非常にきれいに管理されていたと思います。
休日には多くの人と自転車の往来で活気を見せていることでしょう。

幅員は工事により7.9メートルから10.7メートルまで拡張。
そこら辺の2車線道路よりも全然広々としており、開放感もたっぷりありますよ。


murayamashimo09.jpg
※天端から下流域を臨む

…直下には公園。更に遠くに目をやるとお隣の東村山市の市街地を臨む事ができました。

ちなみに多摩湖があるのは東大和市ですが、東村山市には『多摩湖町』という住所があるそうです。
まぁ竣工当時の大正時代とは市町村の編成・境界も違うだろうからこういう現象も珍しくないかもですが、
結構不思議な感じもしますよね。

とりあえず、ダム湖名が町名とかクール過ぎです☆


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※ダム湖(多摩湖)の様子

…さて。そんな多くの人に親しまれ、長い歴史を持つ多摩湖ですが、
ダム湖としての評価も高いそうで現在は『ダム湖百選』にも認定されています。(隣の『狭山湖』も認定)

そしてこの写真の奥に見える堤は…もはや説明は不要ですね(笑)
そう!『村山上ダム』でございます。

もう何が面白いかって、ここから見える上ダムの姿…堤体の下流側なんですよ!
人間で例えると“こちら側に顔を向けている状態”なんです。
そして上ダムの向こうには更に多摩湖(村山上貯水池)が続いて広がっているという…。

まだ自分の知っているダムの数なんてたかが知れているのかも知れませんが、
こういったロケーションのダムというのもかなり珍しいのではないでしょうか?
ダムからダムが見える“ダムダム”というのは何基か知っていますが、(…て言うかそんな言葉無いけどなw)
こうして“1つのダム湖が2つの貯水池で構成されている”とはっきりわかる場所は、
他でも滅多にお目にかかれないんじゃないかと思います!


murayamashimo11.jpg
※取水塔の様子

…湖上にはご覧のように味わい深いレンガ造りの取水塔が佇んでいました。
この写真では1基のみのようですが、すぐ近くには外見がほぼ同じな物がもう1基あります。

実際に確認することはできませんでしたが、
竣工から今もなお現役・活躍するこちらの第1取水塔の壁には戦争時の機銃掃射の痕も残っているそうな。

そしてこの取水塔こそが、
今回紹介してきた村山下ダム…多摩湖のシンボルと言えるのでは無いでしょうか?


murayamashimo12.jpg
※ダムサイトで見かけた説明板より

…何たってこれこそが『日本で一番美しい取水塔』らしいですから!

いや。ここに書いてあっただけで実際のところは本当かどうか知らんよ。
別に『美しい取水塔の基準』や『全国取水塔選手権大会』みたいなのがある訳じゃないし、
いわば自己申告…“言ったもん勝ち”みたいなものですから。

でもビッグマウス・過剰表現とまでは言いませんけど、
こういった大胆かつ思い切った発言……自分は嫌いじゃないですね(笑)

ただ。今回見学してみて感じたことは、
果たしてこの取水塔が日本一の美しさを誇るかはわかりませんが、
“多くの人に愛され続け、地域の誇りである”というのは紛れも無い真実のようです。


首都圏…しかも東京23区に比較的近い土地でここまで歴史に触れ、学ぶことができるダムというのも、
なかなか貴重な場所であると言えるのではないでしょうか?

ダムを知り、歴史を知り、地域を知る。
そして水辺でのひと時を楽しむ。


…たまにはそんな休日もオツなものだと思いますよ♪



【…そんな村山下ダムへのアクセスはこちら】

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テーマ : 東京・多摩地域
ジャンル : 地域情報

tag : ダム 東京都

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当面の目標はとりあえず『500基訪問』&『47都道府県ダム制覇』かな?
“鑑賞専”なのでダムに関する知識等は殆ど無いのですが、
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こんな男なのに恐縮です。サーセンwww

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