オレ流ダム紀行『2013年ゴールデンウィークまとめ』その2
【一応その1(『愛知初進出ドライブ』編)からの続きです】
さぁ!ここからはゴールデンウィーク・ダム巡りの後半戦!
お待ちかねの『信州・飛騨遠征』の模様を順を追って振り返っていきたいと思います☆
5月2日『信州・飛騨遠征』初日・前編
【1基目:みどり湖@長野県塩尻市】(初訪問・今年通算27基目)

…皆様おはようございます。ということで今回の遠征はここから。
ええ。今回はオレらしく“早朝アース”で開幕です。
朝っぱらからのこのこやって来たのはこちら!長野県塩尻市にあります『みどり湖』でございます☆
うん。到着したのは大体5時半くらいだったかな?w
まぁさすがに“やりすぎたかな?感”も無きにしも非ずですが、この日は後の予定も詰まっている…
あわよくば「今日のうちに8~10基巡れれば、翌日以降の行動範囲が広がる」ということで、
前回の愛知同様、深夜のうちからはりきって家を出発してきた訳でございます。
ま。本来なら“量より質”を優先させたいところでもあるのですが、
いやー。やっぱ遠出をしてしまうと「ここも行きたい!」「あそこも行きたい!」でダメですねw
でもこの日の予定は“電力会社系”のダムが半分以上占めてましたから…
“立禁で遠目に眺めるだけ”ってダムも多いんじゃね?って予想も一応ついていたので、
初日は強気な数を計画に組み込んでみたって話です。
ということでここからも初訪問ダムが続いていきますが、
“見るべきものはしっかり見て…だけど、てきぱきと効率良く行動しなければいけない”といった、
オレにとっては非常に高度な技が要求されていました。
…よっしゃ!じゃあ朝っぱらからはりきってサクッと溜め池、堪能しちゃうよーん♪
ってそれただの不審者やないかい!www

…ちょこっと越流してました♪
…みどり湖(信濃川水系田川)は1948年に完成した塩尻市が管理するアースダムで、
高さが22メートル、長さが96メートル。
ダムの役割としては農業用水の供給…うん。どこにでもあるような農業用溜め池ってやつですわな。
見物してみた感想としては、
案の定特に目を引くような設備や物があった訳でもなく、まぁ結局普通だよね?
と言ったところなのですが、
ではどうして、
『こんな行く前から予想も付くような溜め池を、今回のタイトなスケジュールの中にぶっ込んできたのか?』
…皆さん、ちょっとだけ気になったりしませんか?
え?「別に気にならない」って?
いやいやww そこはちょっとだけ話させて下さいよ!

…うん。結論から言うと2年以上前からこの溜め池は気になる存在だったのですが、
ほら?長野自動車道には『みどり湖パーキングエリア』というのがあるんですね、
で。このPAの存在は自分がダムに興味を持つ以前から何故か知っていたのですが、
それからですわ。あれこれ「どこのダムにいこっかなー♪」と調べていくうちに、
「え?あそこの“みどり湖”っていうのも実はダムだったの!?」ってw
まぁ名称に“ダム”は入っていないので後からそれに気付いたのはいいとして、
でもちょっとだけ面白いと思いませんか?
“溜め池の名称がパーキングエリアの名称になっている”って。
…更に調べてみると、実はこの辺りの住所がもう『長野県塩尻市みどり湖』だし!
「…何かちょっとだけ興味が湧いたから、機会があったら今度寄ってみようかなー?」
はい。その機会こそが自分にとって「今でしょ!」という訳だったのであります。

※みどり湖PA(下り)・歩行者用出入り口
…そしてせっかくですので道中はパーキングエリアに車を停め、てくてく徒歩で向かうことに。
大体ここから10分くらいだったかな?
うん。パーキングエリアから直で歩いてダムに行くなんてもちろん初めての体験www
いやはや。まぁみどり湖自体は普通のアースダムでしたが、
早朝から空気の澄んだ場所での散歩&気になるダム訪問もできたってことで、
一発目からかなり幸先の良いスタートがきれたんじゃないかと思います☆
【2基目:奈良井ダム@長野県塩尻市】(訪問2回目・今年通算28基目)

…長野自動車道『塩尻IC』を降り、ここからはしばらく“木曽路ドライブ”が続きます。
続いて訪れたのはこちら!塩尻市にあります『奈良井(ならい)ダム』でございます☆
うん。このダムのことは知らなくても、ここからすぐ近くの場所にある、
“当時の町並みが1キロ以上も続く”中山道の主要宿場町『奈良井宿』の名前は、
「どこかで聞いたことがあるよ」って方ももしかしたらいらっしゃいますかも知れませんね♪
このダムは今回の遠征では唯一“過去訪問済みダム”ということだったのですが、
まぁ当時の印象もなかなか良かったし、すぐ近くを通りかかるのに寄らない理由もないだろうってことでw
あと、同じ理由で『味噌川ダム』の再訪問も考えていたのですが、
そちらは堤高140メートルの超巨大ロックフィルダム…
ハマったらこの後の予定が大きく狂ってしまいそうなので今回は断念すことにしましたとさ。

…奈良井ダム(信濃川水系奈良井川)は1982年に完成した長野県が管理するロックフィルダムで、
高さが60メートル、長さが180.8メートル。
ダムの役割としては洪水調節、上水道水、その他不特定用水とのこと。
率直な感想としては、
「…うーん。ちょっと(初訪問時の)“思い出補正”入ってたかな?」といったところでしょうかw
初めて訪問した時はもう少し感動できたような気もしますが、まぁこんなものかな?
でもダムを初めて見た時の印象・感想なんて、
訪問時の季節や天候、自身のコンディション、今までの経験値…などなど色んな要素が絡むだろうし、
必ずしも絶対的なんてこともないでしょうから。
それはそれでこのダムに再訪問できたことは素直に嬉しかった訳で。
て言うかそもそもこのダムって天端とかも立入禁止だしね。
まぁ洪水吐も相変わらず複雑な構造で見ていて飽きが来なかったし、
よく見ると堤体に『奈良井ダム』と書いてあるのを新発見できたりで、ナイス寄り道ができたんじゃないかと。
【3基目:木曾ダム@長野県木曽町】(初訪問・今年通算29基目)

…はい。続いてはやってきましたのはこちら!木曽郡木曽町にあります『木曾(きそ)ダム』でございます☆
うーん。何とも“木曽づくし”…みたいな?w
あ。一応今回はダム便覧さんの表記に習って“木曾ダム”という古い文字を使っていますが、
現地には“木曽ダム”と書いてあった気が…。まぁそこら辺は割とどうでもいいですかね。
木曾ダム(木曽川水系王滝川)は1968年に完成した関西電力が管理する重力式コンクリートダムで、
高さが35.2メートル、長さが132.5メートル。
ダムの役割としては…まぁ関電管理のダムですので言うまでもなく発電ですわな。
「それにしても…むぅぅ……」
まぁ見た感じは、小柄な堤体ながらに立派なラジアルゲートが3門…
もう少し近くから見てみたいところではあったのですが、
如何せん敷地内は立入禁止だし、正面から見ることはできてもどうしても多少は木に視界が遮られる始末(泣)
…ま。電力会社が所有するダムだし、別に見せるものでもないんだから仕方ないよねー(´・ω・`)

今はこれが精一杯…
…ちなみにこれはダムの右岸側よりフェンス越しに撮影したものですが、精一杯近付いた結果がこの程度(汗)
どうやら左岸側もアプローチできるそうですが、
川をぐるりと回らなきゃいけない上に、その前の道も工事中で規制されていたのでそちらは断念。
もっと敷地内とかすぐ近くから見ると恐らく面白いダムでもあるのでしょうが、
一応「さっきの正面から撮ったショットでも許容範囲かなー」って自分を無理やり納得させ、
ここはあまり深追いせず大人しく引き下がることにしました。
【4基目:常盤ダム@長野県木曽町】(初訪問・今年通算30基目)

…4基目はこちら!木曾ダムの上流…わずか数キロ先にある『常盤(ときわ)ダム』でございます☆
まぁ木曾ダムも全く同じ理由ですが、
ここを訪れたのはあくまでこの先にある『牧尾ダム』のちょうど途中に位置しているから。
だ、だから木曾ダムも常盤ダムもよく見えなかったからって、
全然悔しくなんかないんだからねっ!
あ。それはともかく…
常盤ダム(木曽川水系王滝川)は関西電力が管理する発電専用の重力式コンクリートダムで、
高さが24.1メートル、長さが111.9メートルってことなんだけど、
非常に歴史は長いそうで、完成したのが1941年とまさかの築70年以上!
…うん。それだけで少し期待に胸が膨らんでしまうところでもあるのですが、
感想としてはがっかりなことに木曾ダムとほぼ一緒ってとこかな?w
ま。同じ関西電力の発電専用のダムでもあるし、仕方ないっちゃ仕方ないんだろうけどね。

※ダム湖に佇む昔の橋脚
…そんなことより訪問中にちょっと思ったんだけど、
先ほどの木曾ダムとここ常盤ダムはさっきから関西電力が管理するダムって話をしてますが、
ってことは実はここ長野県には、
東京電力・中部電力・関西電力…3社の電力会社のダムが存在してる訳なんですよね!
いやー。あんまり気にしたことも無いし、もしかしたら些細なことなのかも知れませんが、
それって結構面白いことだと思いませんかっ?
長野県自体は中部電力が電気の供給範囲らしいのですが、(間違ってたらスマン…)
うーん。これも長野県という位置ならではの“現象”なのでしょうか?
そういや2年くらい前に松本市の“梓川3ダム”(東京電力管理)に遊びに行った時、
その道中で中部電力の営業所を通過したのが何か違和感があって今だに記憶に残ってるんだよなぁ…w
ま、いっか。ではどんどん先に行ってみましょう☆
【5基目:牧尾ダム@長野県木曽町】(初訪問・今年通算31基目)

…はい。早いものでもう5基目。
続いてやってきたのはこちら!同じく木曽町にあります『牧尾(まきお)ダム』でございます☆
うん。ここはですねちょっとだけ期待をして向かった訳ですが、ええ。あらかじめ言っておきます!
今回の『信州・飛騨遠征』全18基の中から、
もし“ベスト3”を挙げるとするならば、間違いなくこのダムも含まれるでしょう!
もちろん見た目も雰囲気もトータルで考慮した上でね。
て言うか見てよ!これ!
広大な青空の下に堂々と構える巨大ロックフィルの堤体&コンクリートダムばりの立派な洪水吐!
この光景はダム管理所の敷地に向かう道中…大きな橋の上から見たものなのですが、
運転中もこの絵が視界に広がった瞬間、そりゃ思わずガッツポーズっすわwww
「…ああ。こりゃオレの勝ちだな」って。(…何にだよ!)
第一印象としては…
ゲートのバランスとか、神奈川県にある『三保ダム』にちょっとだけ似てるのかなーって。
もちろん三保ダムもオレにとっては大好きなダムの1基…こりゃ到着した瞬間、一気にテンションが爆発!
もはやダム巡りの神がオレの元に降臨しました。

…牧尾ダム(木曽川水系王滝川)は1961年に完成した水資源機構が管理するロックフィルダムで、
高さが105メートル、長さが264メートル。
ダムの役割としては、農業用水・工業用水・上水道水の供給、発電とのこと。
また、このダム愛知県の知多半島の先まで水を送水する『愛知用水』の水源ということで、
非常に意義のあるダムでもあるのですが、
だからでしょうか? “ご当地比較”もこんな感じで名古屋城やナゴヤドームが比較対象となっていました。
「…いや。ここは松本城と長野オリンピックスタジアムだろ…」
…あ。なんでもないですwww

…堤体はこんな感じ。
まぁ三保ダムのように法面に沿って通路はあったのですが、こちらは残念ながら通行禁止(泣)
それでも天端上は普通に歩くこともできたり、何と言って先ほどのダム正面に架かる大きな橋!
あそこから一望するダムの雄姿は思わず時間も忘れ、ただただ立ち尽くして見とれてしまいました♪
もうしつこいようですが、こちらの牧尾ダム…
近年稀に見るオレ的超ヒットダム!
て言うか、全オレが泣きました!
…ま。さすがにそれは大げさかもしれませんが、
『信州・飛騨遠征』の“信州パート”はこのダムと巡り会えただけで大成功だったのかなーって。

…ダム湖(御岳湖)の周辺はこんな感じで公園としてもしっかり整備。
しかも訪問時は5月だというのにまだまだ桜の花が咲き誇っているとか…。
…まぁそりゃそうだよね?だってこの日の長野はめちゃくちゃ寒かったもんw
それでもダムカードを貰う時に職員さんと話したけど、「いつもよりは暖かい」ようで…。
………。
…気候が異なる地域での非日常的なダム巡り。思えば遠くに来たもんだ。
上空には眩しいほどのスカイブルー
正面に見えるのは太陽に照らされキラキラと輝くエメラルドグリーンの湖
その周りにはほんのりピンク色の桜の花が舞っている…
「あー。ダム巡り続けてて本当に良かったなぁ…」
…しみじみそんなことを思った。
そんな瞬間がこの牧尾ダムにはありましたとさ。
「………よし!じゃあそろそろ次に行こっか!」
さて、『信州・飛騨遠征』初日の前半戦はこれまで。
ひとまず“信州パート”もこれにて終了ということで、次回からはいよいよ“飛騨パート”突入!
自身としても初の岐阜県進出ということで、
名残惜しい気持ちも当然あったものの、期待はもちろんそれ以上!
…そんな清々しい気持ちで牧尾ダムを発つことにしました。
【その3 (『信州・飛騨遠征』初日後編) に続く】
※画像はサムネ表示です。クリックするともう少し大きく鮮明に見ることができます。
※訪問時のトラブル等は自己責任でお願い致します。
…初の愛知県ダム巡りから帰宅後、オレの興奮…“ダム熱”は今だ冷めないままだ。
「鉄は熱い内に打てってね…」
如何せん突貫的なプランではあるものの、翌日にはもう次の狙いは決まっていた。
そう。“岐阜ダム初進出”及び“長野ダムの更なる開拓”である…。
さぁ!ここからはゴールデンウィーク・ダム巡りの後半戦!
お待ちかねの『信州・飛騨遠征』の模様を順を追って振り返っていきたいと思います☆
5月2日『信州・飛騨遠征』初日・前編
【1基目:みどり湖@長野県塩尻市】(初訪問・今年通算27基目)

…皆様おはようございます。ということで今回の遠征はここから。
ええ。今回はオレらしく“早朝アース”で開幕です。
朝っぱらからのこのこやって来たのはこちら!長野県塩尻市にあります『みどり湖』でございます☆
うん。到着したのは大体5時半くらいだったかな?w
まぁさすがに“やりすぎたかな?感”も無きにしも非ずですが、この日は後の予定も詰まっている…
あわよくば「今日のうちに8~10基巡れれば、翌日以降の行動範囲が広がる」ということで、
前回の愛知同様、深夜のうちからはりきって家を出発してきた訳でございます。
ま。本来なら“量より質”を優先させたいところでもあるのですが、
いやー。やっぱ遠出をしてしまうと「ここも行きたい!」「あそこも行きたい!」でダメですねw
でもこの日の予定は“電力会社系”のダムが半分以上占めてましたから…
“立禁で遠目に眺めるだけ”ってダムも多いんじゃね?って予想も一応ついていたので、
初日は強気な数を計画に組み込んでみたって話です。
ということでここからも初訪問ダムが続いていきますが、
“見るべきものはしっかり見て…だけど、てきぱきと効率良く行動しなければいけない”といった、
オレにとっては非常に高度な技が要求されていました。
…よっしゃ!じゃあ朝っぱらからはりきってサクッと溜め池、堪能しちゃうよーん♪
ってそれただの不審者やないかい!www

…ちょこっと越流してました♪
…みどり湖(信濃川水系田川)は1948年に完成した塩尻市が管理するアースダムで、
高さが22メートル、長さが96メートル。
ダムの役割としては農業用水の供給…うん。どこにでもあるような農業用溜め池ってやつですわな。
見物してみた感想としては、
案の定特に目を引くような設備や物があった訳でもなく、まぁ結局普通だよね?
と言ったところなのですが、
ではどうして、
『こんな行く前から予想も付くような溜め池を、今回のタイトなスケジュールの中にぶっ込んできたのか?』
…皆さん、ちょっとだけ気になったりしませんか?
え?「別に気にならない」って?
いやいやww そこはちょっとだけ話させて下さいよ!

…うん。結論から言うと2年以上前からこの溜め池は気になる存在だったのですが、
ほら?長野自動車道には『みどり湖パーキングエリア』というのがあるんですね、
で。このPAの存在は自分がダムに興味を持つ以前から何故か知っていたのですが、
それからですわ。あれこれ「どこのダムにいこっかなー♪」と調べていくうちに、
「え?あそこの“みどり湖”っていうのも実はダムだったの!?」ってw
まぁ名称に“ダム”は入っていないので後からそれに気付いたのはいいとして、
でもちょっとだけ面白いと思いませんか?
“溜め池の名称がパーキングエリアの名称になっている”って。
…更に調べてみると、実はこの辺りの住所がもう『長野県塩尻市みどり湖』だし!
「…何かちょっとだけ興味が湧いたから、機会があったら今度寄ってみようかなー?」
はい。その機会こそが自分にとって「今でしょ!」という訳だったのであります。

※みどり湖PA(下り)・歩行者用出入り口
…そしてせっかくですので道中はパーキングエリアに車を停め、てくてく徒歩で向かうことに。
大体ここから10分くらいだったかな?
うん。パーキングエリアから直で歩いてダムに行くなんてもちろん初めての体験www
いやはや。まぁみどり湖自体は普通のアースダムでしたが、
早朝から空気の澄んだ場所での散歩&気になるダム訪問もできたってことで、
一発目からかなり幸先の良いスタートがきれたんじゃないかと思います☆
【2基目:奈良井ダム@長野県塩尻市】(訪問2回目・今年通算28基目)

…長野自動車道『塩尻IC』を降り、ここからはしばらく“木曽路ドライブ”が続きます。
続いて訪れたのはこちら!塩尻市にあります『奈良井(ならい)ダム』でございます☆
うん。このダムのことは知らなくても、ここからすぐ近くの場所にある、
“当時の町並みが1キロ以上も続く”中山道の主要宿場町『奈良井宿』の名前は、
「どこかで聞いたことがあるよ」って方ももしかしたらいらっしゃいますかも知れませんね♪
このダムは今回の遠征では唯一“過去訪問済みダム”ということだったのですが、
まぁ当時の印象もなかなか良かったし、すぐ近くを通りかかるのに寄らない理由もないだろうってことでw
あと、同じ理由で『味噌川ダム』の再訪問も考えていたのですが、
そちらは堤高140メートルの超巨大ロックフィルダム…
ハマったらこの後の予定が大きく狂ってしまいそうなので今回は断念すことにしましたとさ。

…奈良井ダム(信濃川水系奈良井川)は1982年に完成した長野県が管理するロックフィルダムで、
高さが60メートル、長さが180.8メートル。
ダムの役割としては洪水調節、上水道水、その他不特定用水とのこと。
率直な感想としては、
「…うーん。ちょっと(初訪問時の)“思い出補正”入ってたかな?」といったところでしょうかw
初めて訪問した時はもう少し感動できたような気もしますが、まぁこんなものかな?
でもダムを初めて見た時の印象・感想なんて、
訪問時の季節や天候、自身のコンディション、今までの経験値…などなど色んな要素が絡むだろうし、
必ずしも絶対的なんてこともないでしょうから。
それはそれでこのダムに再訪問できたことは素直に嬉しかった訳で。
て言うかそもそもこのダムって天端とかも立入禁止だしね。
まぁ洪水吐も相変わらず複雑な構造で見ていて飽きが来なかったし、
よく見ると堤体に『奈良井ダム』と書いてあるのを新発見できたりで、ナイス寄り道ができたんじゃないかと。
【3基目:木曾ダム@長野県木曽町】(初訪問・今年通算29基目)

…はい。続いてはやってきましたのはこちら!木曽郡木曽町にあります『木曾(きそ)ダム』でございます☆
うーん。何とも“木曽づくし”…みたいな?w
あ。一応今回はダム便覧さんの表記に習って“木曾ダム”という古い文字を使っていますが、
現地には“木曽ダム”と書いてあった気が…。まぁそこら辺は割とどうでもいいですかね。
木曾ダム(木曽川水系王滝川)は1968年に完成した関西電力が管理する重力式コンクリートダムで、
高さが35.2メートル、長さが132.5メートル。
ダムの役割としては…まぁ関電管理のダムですので言うまでもなく発電ですわな。
「それにしても…むぅぅ……」
まぁ見た感じは、小柄な堤体ながらに立派なラジアルゲートが3門…
もう少し近くから見てみたいところではあったのですが、
如何せん敷地内は立入禁止だし、正面から見ることはできてもどうしても多少は木に視界が遮られる始末(泣)
…ま。電力会社が所有するダムだし、別に見せるものでもないんだから仕方ないよねー(´・ω・`)

今はこれが精一杯…
…ちなみにこれはダムの右岸側よりフェンス越しに撮影したものですが、精一杯近付いた結果がこの程度(汗)
どうやら左岸側もアプローチできるそうですが、
川をぐるりと回らなきゃいけない上に、その前の道も工事中で規制されていたのでそちらは断念。
もっと敷地内とかすぐ近くから見ると恐らく面白いダムでもあるのでしょうが、
一応「さっきの正面から撮ったショットでも許容範囲かなー」って自分を無理やり納得させ、
ここはあまり深追いせず大人しく引き下がることにしました。
【4基目:常盤ダム@長野県木曽町】(初訪問・今年通算30基目)

…4基目はこちら!木曾ダムの上流…わずか数キロ先にある『常盤(ときわ)ダム』でございます☆
まぁ木曾ダムも全く同じ理由ですが、
ここを訪れたのはあくまでこの先にある『牧尾ダム』のちょうど途中に位置しているから。
だ、だから木曾ダムも常盤ダムもよく見えなかったからって、
全然悔しくなんかないんだからねっ!
あ。それはともかく…
常盤ダム(木曽川水系王滝川)は関西電力が管理する発電専用の重力式コンクリートダムで、
高さが24.1メートル、長さが111.9メートルってことなんだけど、
非常に歴史は長いそうで、完成したのが1941年とまさかの築70年以上!
…うん。それだけで少し期待に胸が膨らんでしまうところでもあるのですが、
感想としてはがっかりなことに木曾ダムとほぼ一緒ってとこかな?w
ま。同じ関西電力の発電専用のダムでもあるし、仕方ないっちゃ仕方ないんだろうけどね。

※ダム湖に佇む昔の橋脚
…そんなことより訪問中にちょっと思ったんだけど、
先ほどの木曾ダムとここ常盤ダムはさっきから関西電力が管理するダムって話をしてますが、
ってことは実はここ長野県には、
東京電力・中部電力・関西電力…3社の電力会社のダムが存在してる訳なんですよね!
いやー。あんまり気にしたことも無いし、もしかしたら些細なことなのかも知れませんが、
それって結構面白いことだと思いませんかっ?
長野県自体は中部電力が電気の供給範囲らしいのですが、(間違ってたらスマン…)
うーん。これも長野県という位置ならではの“現象”なのでしょうか?
そういや2年くらい前に松本市の“梓川3ダム”(東京電力管理)に遊びに行った時、
その道中で中部電力の営業所を通過したのが何か違和感があって今だに記憶に残ってるんだよなぁ…w
ま、いっか。ではどんどん先に行ってみましょう☆
【5基目:牧尾ダム@長野県木曽町】(初訪問・今年通算31基目)

…はい。早いものでもう5基目。
続いてやってきたのはこちら!同じく木曽町にあります『牧尾(まきお)ダム』でございます☆
うん。ここはですねちょっとだけ期待をして向かった訳ですが、ええ。あらかじめ言っておきます!
今回の『信州・飛騨遠征』全18基の中から、
もし“ベスト3”を挙げるとするならば、間違いなくこのダムも含まれるでしょう!
もちろん見た目も雰囲気もトータルで考慮した上でね。
て言うか見てよ!これ!
広大な青空の下に堂々と構える巨大ロックフィルの堤体&コンクリートダムばりの立派な洪水吐!
この光景はダム管理所の敷地に向かう道中…大きな橋の上から見たものなのですが、
運転中もこの絵が視界に広がった瞬間、そりゃ思わずガッツポーズっすわwww
「…ああ。こりゃオレの勝ちだな」って。(…何にだよ!)
第一印象としては…
ゲートのバランスとか、神奈川県にある『三保ダム』にちょっとだけ似てるのかなーって。
もちろん三保ダムもオレにとっては大好きなダムの1基…こりゃ到着した瞬間、一気にテンションが爆発!
もはやダム巡りの神がオレの元に降臨しました。

…牧尾ダム(木曽川水系王滝川)は1961年に完成した水資源機構が管理するロックフィルダムで、
高さが105メートル、長さが264メートル。
ダムの役割としては、農業用水・工業用水・上水道水の供給、発電とのこと。
また、このダム愛知県の知多半島の先まで水を送水する『愛知用水』の水源ということで、
非常に意義のあるダムでもあるのですが、
だからでしょうか? “ご当地比較”もこんな感じで名古屋城やナゴヤドームが比較対象となっていました。
「…いや。ここは松本城と長野オリンピックスタジアムだろ…」
…あ。なんでもないですwww

…堤体はこんな感じ。
まぁ三保ダムのように法面に沿って通路はあったのですが、こちらは残念ながら通行禁止(泣)
それでも天端上は普通に歩くこともできたり、何と言って先ほどのダム正面に架かる大きな橋!
あそこから一望するダムの雄姿は思わず時間も忘れ、ただただ立ち尽くして見とれてしまいました♪
もうしつこいようですが、こちらの牧尾ダム…
近年稀に見るオレ的超ヒットダム!
て言うか、全オレが泣きました!
…ま。さすがにそれは大げさかもしれませんが、
『信州・飛騨遠征』の“信州パート”はこのダムと巡り会えただけで大成功だったのかなーって。

…ダム湖(御岳湖)の周辺はこんな感じで公園としてもしっかり整備。
しかも訪問時は5月だというのにまだまだ桜の花が咲き誇っているとか…。
…まぁそりゃそうだよね?だってこの日の長野はめちゃくちゃ寒かったもんw
それでもダムカードを貰う時に職員さんと話したけど、「いつもよりは暖かい」ようで…。
………。
…気候が異なる地域での非日常的なダム巡り。思えば遠くに来たもんだ。
上空には眩しいほどのスカイブルー
正面に見えるのは太陽に照らされキラキラと輝くエメラルドグリーンの湖
その周りにはほんのりピンク色の桜の花が舞っている…
「あー。ダム巡り続けてて本当に良かったなぁ…」
…しみじみそんなことを思った。
そんな瞬間がこの牧尾ダムにはありましたとさ。
「………よし!じゃあそろそろ次に行こっか!」
さて、『信州・飛騨遠征』初日の前半戦はこれまで。
ひとまず“信州パート”もこれにて終了ということで、次回からはいよいよ“飛騨パート”突入!
自身としても初の岐阜県進出ということで、
名残惜しい気持ちも当然あったものの、期待はもちろんそれ以上!
…そんな清々しい気持ちで牧尾ダムを発つことにしました。
【その3 (『信州・飛騨遠征』初日後編) に続く】
※画像はサムネ表示です。クリックするともう少し大きく鮮明に見ることができます。
※訪問時のトラブル等は自己責任でお願い致します。
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