オレ流ダム紀行【2013年9月12日】『群馬アース盛り合わせツアー』その5【最終回】

その4 からの続きです】


【6基目:丹生ダム@群馬県富岡市】(初訪問・今年通算130基目)
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…はい。ということで今回のダム巡りもいよいよラストとなります。
最後に訪れることにしたのはこちら! 富岡市にあります『丹生(にゅう)ダム』でございます。
まぁ今回は“アース盛り合わせツアー”ということで終始アースダムばかり巡ってきた訳ですが、
うーん。正直お腹いっぱい…みたいな?w て言うかさっきの大塩ダムで良い余韻に浸りながら帰ってくるのもアリだったんですけどね。でも一応大塩ダムからおよそ20分という近距離でもあったのでもうひと踏ん張りしちゃおっかなーって。

丹生ダムは1952年に完成した地元の土地改良区が管理する農業用溜め池で高さが17.3メートル、長さが398.2メートルとのことです。
よし! じゃあせっかく来たということで消化試合にしても仕方ないので、ここもやり残しがないようにガッツンガッツン見ていこうかと思います♪


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※堤体(下流側)の様子

…ということで例によってまずは堤体の方からテイスティング!
あ。さっきまでは結構晴れてたんですけどね、丹生ダムに到着したのは15時半くらいかな? 到着した頃には一気に空模様が変化…なんか曇天になってしまいました。

うんうん♪ ここもなかなか緑の美しい堤体ですね。
高さとしてはまぁ数字通りと言ったところかしら? 17メートルというとちょうど“堰とダムの境界”位ですよね?


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…直下にはこんな感じ大中小3つの石碑が並んで建てられていました。

「あ。この画はよく見る場所だ!」
なんかどんなダムでも“このダムと言ったらこの光景”みたいなお約束の場所? ランドマーク的な場所? ってあったりしますよね? 皆さんが必ずと言っていいほど写真を撮って公開されてる所w
アースダムと言ったら見る人によって全部似たり寄ったりな画なのかも知れませんが(…自分も最初はそうでしたが(汗) )、よーく見てみるとこういった“そのダム独自の風景”があったりで意外と面白いものですよ☆

石碑の両サイドは竣工を記念して建てられたもの。真ん中の石碑は笠原利平翁を称えたもの…
実はダム巡りから帰ってきてからこの『笠原利平』という人物が少しだけ気になったので簡単に調べてみたのですが、まぁ案の定この丹生ダム(及び、甘楽多野用水)の建設に尽力された方とのことでした。

でもこの甘楽多野用水を造るのは一筋縄ではいかなかったようですね。

時代は明治大正時代…この地域も水不足に陥りやすい土地柄水争いが絶えず農業用水の確保にも苦労したそうですが、この用水路・貯水池(ダム)を造るにあたっては下流域の町などから大反対。
ほら? 群馬県富岡市と言えば昨今文化遺産登録を目指している明治時代の殖産興業の象徴『富岡製糸場』があるじゃないですか? あそこがねぇ結構水を使うらしいんですわ。
ということで富岡市の下流にある町からはそりゃクレームも来ますわねぇ…「これ以上水利権を主張すんのかっ!」って。でもそこで諦めたら富岡の農家が食っていけない。当時町の助役だった笠原利平は何度の苦難・挫折を乗り越えながらも話の調整に奔走…そしてようやく工事にこぎつけましたが時は無情にも太平洋戦争に突入。時間面・金銭面でも大変苦労したそうです。
その後利平は用水の完成を待たず昭和21年に死去。工事が完成したのはその6年後…昭和27年のことでした。
(ここまでオレ解釈。詳しくはググってみて下さい)

…うーん。“1952年にできた溜め池”って言ってしまえば確かに一言で終わってしまいますが、そのバックグラウンドには当然様々な時代背景やドラマがあるんですよねぇ。たまにはダム行っても行きっぱなし・写真を撮りっぱなしじゃなくて、こういう歴史を掘り下げていくのも面白いかもです。


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※堤体(上流側)の様子。

…さて。上流側から堤体を見るとこんな感じ。
今回ここまで見てきたアースダムは割と緩やかな傾斜…場所によっては法面から釣りをしている方もいた位でしたがこちらに関してはかなり急となっていました。

て言うか上流側なのに堤体から草…て言うかもはや木生えすぎじゃね?w


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…フィルダムの堤体で最近よく見る石張り施工とはまた違って、こちらはどことなく城郭の石垣チックと言うか。
こういうのもアースダムとしてはなかなか見ない代物で良いものですよね!
かなり年季も入っているみたいだけど、これは竣工当時のものなのかな? ちょっとカッコいいかも☆


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※天端の様子

…天端はこんな感じ。車による通行は不可となっていました。
ここは丹生ダムの中で自分が一番面白いと感じたんだけど、なんかこのダム湖側…コンクリートの断崖(?)がどことなく“港にいる感覚”に思えて仕方なかったんですよね。…いや、ダムだけどwww

でも今までこんな感覚に陥るなんて初めてかも…。
トータルで言うとまぁそこそこなダムだったんだけど、さっきの“石垣の堤体”も含め部分部分が面白いダムだと思いました。


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※洪水吐の様子

…洪水吐はこんな感じ。導流路には草がもっさり生えていました。
越流堤の印象は“薄っぺらい”感じ? ここに関しては特筆すべき点もそれほどないかなーって。


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※ダム湖(丹生湖)の様子

…そしてダム湖はこんな感じとなっていました。
普段の姿を見ていないので何とも言えませんが、貯水量に関してはそこまで少なくもないのかな?
さっきまでいた竹沼ダムとか大塩ダムはあからさまに水不足って感じだったのに何か不思議な感じもしましたね。うーん、どうしてじゃろ??

ここはヘラ鮒釣り・ワカサギ釣りでも有名なスポットらしくそれは予習の段階でも理解していたのですが…
あれっ? 誰もいない!
ダム湖にはご覧の感じで釣り用のボートや立派な桟橋もあったりしたのですが、釣り人で大変賑わっていた三名川ダムや牛秣ダムとは真逆の雰囲気で大変ひっそりと静かな雰囲気が漂っていました。


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※釣りの管理所(?)

…ま。ぶっちゃけまったりダムを見るにはその方が好都合っちゃ好都合なんだけど。
まぁ時間も結構遅かったからかな? どうやら釣り場の開放時間も16時までらしくお店で例えるなら『蛍の光』が流れている時間帯みたいな?w 人を見かけたと言えば釣り場の管理人の方が終わり支度をしている光景程度といった感じでした。

他にも湖畔には環境保全の為のビオトープなんかが設けられていたっけな?
如何せん次の日も仕事があったもので帰りの渋滞が少しだけ心配…「そろそろ帰らなきゃ!」って頭もどこかにあったので見るべきものだけ見て、ここは少々急ぎ足の見物となってしまいました。
て言うかちょっと大塩ダムの滞在時間が長過ぎたのかな? まぁあそこはあそこで大満足だし、一応計画通りの群馬アース6基は全部巡ることができたってことで♪


「よし! じゃあ“アース天国”千葉に帰るか…」
そういや群馬のアースダムは制覇目前だけど、地元には未訪問アースがまだまだあるんだっけ…。
て言うか自分、気が付いたら千葉のダムよりも群馬のダムの方が数巡ってんじゃんwww

ま。いっかw
…そう。群馬には草木ダムと奈良俣ダムがある時点で自分にとってはいつまでも特別な場所なのである。



【エンドトーク】
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※道中で食った『上州麦豚しおうま丼』(上信越道・甘楽PA下り)


…はい。ということで全5回に渡ってお送りしてきました『群馬アース盛り合わせツアー』の模様でしたがいかがでしたでしょうか? (間隔が空いたためテンポが悪くなってしまいごめんなさい!)

まぁ“その1”の回でも書きましたが群馬県にはアースダムが全部で10基ある…そして今回はそのうち6基を巡ることができたということで内容的にはかなり充実した旅ができたんじゃないかなーって。
しかも群馬には矢木沢ダムや藤原ダム、そして草木ダムなどダム好き垂涎ものの名立たる“名コンクリートダム”が数多くあるにも関わらず、「そこは敢えてのアースでしょwww」ってことでいかにも自分らしいダム巡りができたとも感じております。

…あ。悪ふざけじゃないですよっ! アースダムはガチで好きなんですw

いや、正確には「アースダム“は”」じゃなくて「アースダム“も”」かな?
ダムっていうとどうしてもコンクリートの方や巨大なロックフィルダムばかりに目がいってしまいがち…自分ももちろん例外ではありませんが、だからこそこれらの“緑の堤体”を見た時にたまに惹かれるってこともあると思う訳ですよ。
自分の原点は奈良俣の岩が空高く積まれた“塊”を見た時に「これもダムなの!?」って所から関心を持ち、「もっと色んなダムを見て歩こう!」ってところから始まってますから、アースダムを含めてどんな型式のダムでも実は興味津々…みんな引っ括めて好きだったりするんです。

まぁアレだ…。つまるところ何が言いたいのかと言えば、
緑色は目にも優しいからな。たまには癒されたい訳よ。

う、うん。我ながらちょっと話を誤魔化してる気もしないでもないですが、
漠然としてアースダムも好き…だから今回のダム巡りも大成功ってことで☆


あ。ちなみに群馬の10基のアースダムのうち、まだ未訪問なのは『鹿沢ダム』!
ここまできたら是非とも近いうちにここも!ってことで。
今のところ未定ではあるのですが、10月のうちに行けたらいいなーとは考えていたりします♪



【参考:今回のルート】
(関越道・渋川伊香保IC~茂沢ダム~三名川ダム~牛秣ダム~竹沼ダム~大塩ダム~丹生ダム)

※実際の走行ルートとは多少異なる場合があります。


…さてと。次はどこのダムに行ってみよっかなー☆

※画像はサムネ表示です。クリックするともう少し大きく鮮明に見ることができます。
※訪問時のトラブル等は自己責任でお願い致します。




…今回からおまけコーナーおっぱじめるよ!

【おまけ1:今回のオレ的ダム巡り採点】

茂沢ダム:7点
→ こじんまりながらまったりとした雰囲気で見物できた。
三名川ダム:4点
→ 完全にアウェー状態…人が多くて落ち着いて見ることができなかった。
牛秣ダム:5点
→ 三名川ダムよりはマシなレベルかな?
竹沼ダム:6点
→ もうちょっと“攻めの見物”がしたかったかな?w もう1回見に行くかも…
大塩ダム:9点
→ 要再訪レベル。ここは純粋に堤体が美しい!
丹生ダム:5点
→ 良くも悪くも無難だが、一回見とけばもういいかなーって。

※10点満点中
※雰囲気やその時の気分なども含めた“あくまでも個人的な採点”です。




【おまけ2:今回のベスト☆ダム看】
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※茂沢ダムにて

…まぁアレだ。
山々だが気をつけなきゃだな。


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tag : ダム 群馬県

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No title

あー、何かっぽい気はしてたけど、港っぽいのか、なるほどだ。

大塩ダムの草の刈られてたとこを降りて行ったあたりに、
何かを作ろうとしてる準備みたいなのがあったので、そのための通路なのかなって思ったよ。
地面に杭が打ち込んであるような感じで。
何か変化があったら報告しますっ。

ゆるびねこさんへ

しかもあそこの天端って柵がないじゃん?
それが港っぽさに拍車をかけてたと思うんですよね。

大塩ダムのアレはやっぱり何か作ってるのかなぁ?
思いつくとすれば測量の為の台座(?)くらいだけど…。
やっぱりあの不自然な刈り方は気になりますw 何か変化あったらどうぞ教えて下さいませ!
お知らせ
当サイトは2014年11月21日をもって無期限更新停止とさせて頂きました。これまでのご愛顧本当にありがとうございました!

今後はかつての姉妹サイトであった『Damholic -Inspection Gallery-』の方をメインに活動していきますので引き続きどうぞよろしくお願いします。


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…これまで訪れたダムや給水塔などで撮ってきた記録写真をひたすらアップしていくという、言わば『自前のダム写アーカイブサイト』です。

尚、サイト内ではこのブログの後継として『だむほり酒場』という徒然日記コーナーも始めましたので、そちらも重ねてよろしくお願いします。

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地元千葉を拠点に関東中心で活動している、しがない“アラサーダムメグラー”です。
推しダムは、
『草木ダム』(群馬県)と『小中池』(千葉県)

当面の目標はとりあえず『500基訪問』&『47都道府県ダム制覇』かな?
“鑑賞専”なのでダムに関する知識等は殆ど無いのですが、
どうぞよろしくお願いします!

あ。一応現在は(一財)日本ダム協会が認定するダムマイスターなるものをやらせて頂いております。
こんな男なのに恐縮です。サーセンwww

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